従業員の健康を守るための、
効果的な取組みを模索しています。
メンタルとフィジカルの両面から、効果的な施策を相談しています。
世界各国に300以上の拠点と計1万7千人以上の従業員を抱えるエクスぺダイターズの日本法人 エクスペダイターズ・ジャパン株式会社は、国際物流を扱うグローバルロジスティック企業です。
産業保健サービスさんと連携しながら、さまざまな取組みを始めました。
産業保健サービスさんとは、とある医療機関からの紹介でお付き合いが始まりました。
もともと産業医契約があった医療機関の先生の衛生委員会への参加が難しくなったので、新たに産業医をご紹介いただいたのがきっかけです。また、衛生委員会の活動は以前から行っていたのですが、理想と現実が乖離しているというか……どこか形骸化していた部分がありました。
そこを改善するために産業保健サービスさんからアドバイスをもらい、今は産業医の先生と産業保健サービスのスタッフの方に同席していただいています。
衛生委員会は東京本社で開催していますが、成田オフィス・大阪オフィスなど、すべての事業所をスカイプでつないで全体での衛生委員会を開催する流れも作ることができました。
これによって、衛生委員会の活動が社内全体に周知されるようになったのはうれしいことですね。
最近、取組んでいるのは休職者へのアプローチですね。
これまで、休職者に対しては月に1回程度、総務部より電話をして様子を聞くようにしていたのですが、「会社から電話がくるのは負担ではないか?」というアドバイスを産業保健サービスさんより受けたこともあり、本人の好きなタイミングで対応できる、郵便やメールなどでやりとりをするように変えました。
さらに会社の対応プロセスの見直しについて相談して、具体的な施策として「生活リズム表」というツールをいただき、それを休職者に提供して生活の記録をつけてもらっています。
それによって、休職者が自分のことを知る機会になれば、と考えています。
会社としては、休職者を復職させること自体が目的ではなく、その後も継続して仕事が出来るようになっていただくことが目的なので、しっかりと復職プログラムを構築してフォローアップを継続していきたいと考えています。
現在の課題としては、ストレスチェックを行った後の対応が挙げられると思います。
エクスぺダイターズでは、Employee SatisfactionSurvey(従業員満足度アンケート)を毎年実施していることもあり、ストレスチェックを導入する際の敷居はそれほど高くありませんでした。
それでも、初年度の受検率は高かったものの、年々受検率が低くなっている傾向なので今後の対応について思案中です。受検率が低くなるということは、答えない人の中に高ストレス者がいるかもしれず、そのことに気づかない可能性もあります。
産業保健サービスさんに相談しながら、そういった人たちに対してのアクションとフィードバックの方法を構築していきたいと考えています。
衛生委員会がしっかりと機能していなかった
産業医と契約し、年に1回の健康診断は行っていました。衛生委員会も一応、立ち上げてはいたのですが、しっかりと機能しているとは言えない状況でした。
産業医の先生に同席していただけなかったですし、正直に言うと、月に1回、何となく集まっているだけの状態。
いわば形骸化していたため、何とかしなければいけない状況でした。
実効性の高い施策を次々にアドバイス
衛生委員会に産業医の先生と産業保健サービスさんのスタッフが同席してくれるようになりました。
衛生委員会の後に、産業医面談の時間も設けてもらうなど、システム化されていき、衛生委員会の会議のあり方が徐々に変化していきました。
それにとどまらず、休職者のための復職プログラムの構築やコンタクトの取り方などのアドバイスをいただいています。
また、ストレスチェックを始めたことで、フィジカルの面は健康診断で、メンタルの面はストレスチェックでと、心身の両面から社員をサポートできる基盤が出来ました。
社内の認識が変わり、健康への理解が増しました
衛生委員会の発信力が上がり、徐々に社員の健康への意識が高まっているように感じます。
また、ストレスチェックや復職プログラムを構築する中で、上長の意識も変わってきたように思います。
従業員の健康を考えるにあたっては、フィジカルとメンタルの両面から考えなければいけません。産業保健サービスさんのアドバイスによって、その両面をケアしながら、会社としてやるべきことがはっきりするようになりました。
今後は、隠れた高ストレス者などを見える化することで、社員の健康面の向上に努めたいと考えています。