コロナ特別号8 テレワークにおける健康管理対策(メンタル)
新型コロナウイルス感染者が未だに減少しない中、テレワークをしている企業も多いのではないでしょうか。そこで今回はテレワークにおける健康管理対策について考えたいと思います。
テレワークは1人で長い時間仕事をしていることで孤立感がうまれ、不安が高まり労働者にストレスが生じるケースが多いです。また1日中自宅にいることで運動不足が生じることもあります。
テレワークでストレスを感じる要因の1つとして圧倒的に1人で仕事をしている時間が長いことが挙げられます。
当社にくる相談では他の人の様子がわからず自宅に閉じこもっていると孤立感に陥りやすく、
テレワーカー本人は上司からきちんと仕事をしているのかなど どのように思われているのかを考えてしまったり、いつ連絡が来るか気になって離れられないなど不安が多い状況です。
また、上司も業務の進捗がわかりにくい、相手の気持ちが察しにくい等不安を感じます。
運動不足も深刻で、今までは通勤で身体を動かしていたのに自宅から外出しないと極端に身体を動かすことが少なくなります。
運動不足は血流が悪くなり、疲労物質がたまることで疲れを感じやすくなったり、気分が落ち込む原因となり、不眠となりやすかったりします。
そんな状況を少しでも改善するために、留意点として以下を推奨します。
【テレワークで留意すること】
- (1)今日実施する事項を計画し、実施事項を報告する。
- (2)在宅勤務でできることとできないことを確認し、会社に出勤しないとできないことについてはまとめて上司に相談する。
- (3)いつでも連絡できる、電話に出られるようにしておく。
●会社とスピーカーフォンなどを使って通常通り話ができるようにする。
●在宅勤務中でも気にせず連絡してもらえるよう関連する人に周知しておく。
- (4)情報漏洩につながることを防ぐ。プリントアウトはしないなどセキュリティを万全にする。
- (5)上司や同僚とのコミュニケーション
●電話やSNSなど可能な手段で、上司には報連相(報告、連絡、相談)を徹底する。
●同僚とはお互いの状況や情報交換、意見交換を心がける。チームとしての「つながり」を大切にする。
1人ではない、お互いの気持ちも伝え合い共有する。
【家での過ごし方】
- (1)できる限り出勤している時と同様に過ごす。
●仕事をする時間⇒始業時間と終業時間を守る
●休憩する時間⇒お茶を飲む時間、トイレ休憩、昼休憩をきちんととる。
●残業⇒やむを得ず残業する場合は事前に上司に相談し許可を得る。
- (2)運動を心がけること
●通勤せず、職場内での移動もないなど、普段より運動量がかなり少なくなりがちなので、意識して体を動かすようにする。30分から1時間ごとに1回程度。
●椅子から立ち上がって背伸びをしたり深呼吸をしたりなど無理なくできることをしてみる。
- (3)食事の質と量、間食に気を付ける
●1人での食事は簡単なもので済ませがちになる。栄養のバランスと食事量に気をつける。
家族の食事の準備などで疲れすぎないよう当番制にしたり出前を頼んだりという工夫をする。
- (4)疲労を防ぐ
●机に座りっぱなしで仕事に取り組んでいると疲労がたまりやすい。適度な運動を取り入れて体を動かす。
- (5)集中力が途切れたとき
●集中が途切れたり煮詰まったりしたら、気分転換やリフレッシュを心がける。
●小さい音で音楽を聴く・好きな写真や花を眺める
●アロマオイルを香るなど
- (6)家族との過ごし方
●夫や子供が家にいる場合、テレワーク勤務の運用や期間などを 説明して理解を得ておく。
●小さいお子さんがいる方は、仕事ができる体制作りを会社と相談して支援が受けられようにお願いしておく。
思いがけない在宅勤務という働き方が否応なく現実のものとなり、困っている方、やっと慣れてきたという方もいらっしゃることと思います。
ご家族と毎日一緒にいて仕事をするという生活について、困っていることや協力をしてほしいことなどは『アイメッセージ(私は〇〇と感じている)』でご家族に率直に伝えましょう。
ご家族と話し合って協力してもらいながら新しい働き方に取り組み、在宅のよい点と問題点、改善点など考えていきましょう。会社への報告と相談、コミュニケーションを大切に過ごしていただきたいと思います。