コロナ特別号6 職場での感染予防策と感染者発生時の対応

職場における感染予防策と感染者が発生したときの対応について

1.職場における感染予防策

緊急事態宣言が解除され数日が経過しました。
町中や通勤電車では、新型コロナウイルス流行前程ではないものの、
徐々に人が増えている印象があります。

外出自粛などによって感染者は減少したものの、 今後他人との接触機会が増えることで、
今後しばらくの間も いつ自分が感染してもおかしくない状況は続いているといえます。

どんな行動をしたら感染するのか、
外出機会が増えた今、 もう一度振り返ってみましょう。

新型コロナウイルスは飛沫感染と接触感染によって感染します。
(空気感染は起きていないと考えられていますが、密閉された空間は感染リスクを高める可能性があり、こまめな換気が推奨されています)。

※飛沫感染:
感染者の飛沫(くしゃみ・咳・つばなど)にウイルスが含まれており、周りの人がその飛沫を口や鼻から吸い込んで感染します。
※接触感染:
感染者がくしゃみや咳を手で押さえると、手にウイルスが付くため、その手で周りのものに触れて汚染してしまいます。誰かがそれに触ると、その人の手にウイルスが付着して、口や鼻を触ることで粘膜から感染します。

これらを踏まえると、以下の対応が有効です。

  •  お互いに唾液の飛沫がかからない距離を保つ。
    くしゃみは2m飛ぶので、それ以上あけましょう。
    (くしゃみや咳をしていない人とすれ違うだけでは感染しません。)
  •  咳エチケットを守る
    咳やくしゃみが出るときは、なるべくマスクを着用し、そうでなければハンカチやティッシュまたは
    上着の内側や袖で覆う。 覆うのに使ったハンカチや上着はウイルスがついたと考えて、
    洗えるものは洗い、そうでないものはベランダなど換気のよいところに干しましょう。
    使ったティッシュはビニール袋に入れておき、蓋つきのゴミ箱に捨てます。
    さわった手にもウイルスがついていますので、 石鹸と水で洗うかアルコール消毒剤をすりこみましょう。
  •  多数の人が触れるドアノブなどは、消毒剤をつけたペーパータオルなどでこまめに拭く。
  •  手には、無意識に触ったものからウイルスがついている可能性があります。
    外出から帰ったときや、お化粧などで顔に触れる直前には必ず石鹸と水で手洗いをしましょう。
  •  手で顔を触れていることは思っている以上に多いので、触らないよう意識してみましょう。
  •  飲食の前には、石鹸と水で手を洗うか、できない場合はアルコール消毒剤をすりこんで清潔にしましょう。
  •  携帯電話はあちこち持ち歩き、多数の人がさわる場所に置いたり、洗っていない手で触れたりしているため、ウイルスが付着している可能性があります。
    触った手にもウイルスが付くので、とくに食事中には携帯電話を触らないことも感染予防に役立ちます。

2.感染者が発生したときの対応

基本的な対応をまとめました。
就業規則もご確認の上、企業様毎に取り決めを作成してください。

1) 新型コロナ感染症と診断された場合

・退院後14日間は、在宅勤務または自宅待機
・職場復帰は主治医の指示に従うこと、そして検温など体調の確認をした上で行うこと

2) 発熱や風邪症状があるが診断に至らなかった場合(PCR陰性または受診しなかった場合)

i)発症後に少なくとも8日が経過
ii)薬剤を服用していない状態で、発熱がないこと、および症状が消えたことを確認してから少なくとも3日が経過
i)ii)両方を満たして職場復帰可能

☆以下に該当する場合は
「新型コロナ受診相談窓口(帰国者・接触者電話相談センター)03-5320-4592」に問い合わせましょう。

強い症状のいずれかがある場合

  • ・比較的軽い風邪の症状が続く場合(解熱剤などを飲み続けなければならない場合も同様)
  • ・重症化しやすい(高齢者、糖尿病・心不全・呼吸器疾患等の基礎疾患がある、透析を受けている、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている)方で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合

※5/8厚生労働省より、「37.5℃以上」といった具体的な数値は削除されました。

3) 濃厚接触者

保健所の指示に従いましょう。14日間の自宅待機をするよう指導があります。
会社が独自の判断で対応を指示する場合は、感染症法・労基法・安衛法・就業規則に基づいた対応が必要です。

4)社員の家族が濃厚接触者

その家族が発症または感染者とみなされなければ、社員ご本人は自宅待機の必要はありません。
ただし、体調不良を自覚した場合は自宅待機を指示しましょう。

以下に、ご参考までに、当社での取り組みを例としてあげます。

【勤務中の感染予防】

当社では健診結果等の紙の個人情報を取り扱うため、一部出社が必要です。

  • 1:人員を2班にわけ、1班ずつ交代で出社する。
    出勤班内に感染者が出た場合は、その班は自宅待機し、在宅勤務班が出社する。
  • 2:出勤時は体温を測定、自覚症状をチェックする。
  • 3:アラームをかけて、3時間毎に各自周囲をアルコール消毒する。
  • 4:可能な限り作業デスクの間隔をあけ、全員が壁に向かうようにデスクを配置している
  • 5:マスクを着用する。
【感染者(疑いを含む)対応】
  • 1:訪問先企業へ感染者発生を連絡
  • 2:感染者は退院後14日間は在宅勤務(体調によっては自宅待機)
  • 3:発熱・自覚症状のある者は自宅待機
  • 4:感染疑いの者(診断に至らなかった者)の復帰目安は上記「《2、感染者が発生したときの対応》」に基づく。
  • 5:濃厚接触者と疑われる従業員(保健所の指示のない者)についても14日間の自宅待機を規定とする。
 

新型コロナ感染症では、症状のない感染者からうつった人が重症になることもあり、
また、軽い症状が突然重症化することもあります。

ウイルスは目にみえないので、感染リスクを減らすためには、わたしたちみんなが
「自分が感染していると想定して行動する」ことが必要です。
また、社内に感染者が発生するかもしれないと考える段階は過ぎ、
いずれ発生するのでそのときにどうするかを考えておく段階に入っています。

いざ感染者が社内に発生したときに冷静に対応できるよう、組織内の取り決めを考えておきましょう。
また、一人一人ができることを見直し、感染しない、感染させないことを意識していきましょう。

参考資料:体調管理表(PDF)消毒チェック表(PDF)

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